作り笑顔で人は楽しい気持ちになるのかについて考察してみた
「人は作った笑顔で楽しい気持ちになるのか」ということについて考察してみることにしました。
ちょうど、きっかけがあって私が不安な気持ちになっていた時に、たまたま6年生の息子が宿題の音読を始めたのです。その内容が、「心と体は密接につながっているので、笑ったような顔をすると自然と笑ってくる」というもの。
だから、言持ちが沈んだ時にあえて笑顔を作ることで気持ちを切りかえられるかもしれないというのです。
なるほど、おもしろい。
小学生でも、6年生にもなるとなかなかおもしろいことを学習しているものですよね。
え?おもしろくないですか?普通の人はおもしろくないのかな?わからないけど。
まぁ、おもしろくない人もいるかもしれないけど、私はおもしろいと思ったので、考察してみることにしたのです。(ちなみにこの記事を書き始めたのは2019年5月10日で、今15日ですので、書き始めてから5日も経ってしまっています…。)
なんで考察することにしたのかって言う経緯から書くので、「そんな長文読まれへんわ!!」って方は、目次から読みたい場所にピャッと飛んじゃってくださいませ~。
それではいきましょう~。
この記事の目次
人は意図的に作った笑顔でも楽しい気持ちになるのかについて、私の持論で考察してみることにしたきっかけ(経緯)
さてさて。きっかけはひょんなことから訪れるものです。
ちょうど、なんだか不安な気持ちになることがありました。何かというと、本。私、本を出版するという予定があります。
これって実はもう何年か前に決まっていて、企画を作るのにもそれなりにかかったし、原稿を書くのも一年以上かかったというモノ。
提出してから原稿整理をしてもらうのに、これまた結構日にちがかかっていて(たぶんめちゃ丁寧にしてくれているんでしょうね)、私自身、もうそんな話がなかったんじゃないかと言うような感覚に近い感じになっていたりするんです。
「あれ?勘違いだったかな?」みたいな。
それが、「原稿整理から上がってきてデザインしていきますよ」と教えてもらって、「ハッ!!そうだった!!」となったのです。
とはいえ、普段から長文の私が書いた、長文の原稿ですから、ここから私のチェックになるところまでにまだ2カ月以上かかるそうなのですね。
だけど、私はその期間よりも、「あぁ!!そうだった~!!」という感覚の方が強くてですね。不安な気持ちになっておりました。
心配してもしゃあないのだけど。
それでまぁ、いろいろ考えるタイプなので、いろいろ考えていたのですが、ここで息子の音読が始まったのです。
聞いていると、口を横に開いて歯を見せていたら笑顔になるという話。そうして気がついたら笑っちゃうって。
なになに?おもしろいやん。
ちなみに、私の本の原稿の中の結構重要な部分に意識と行動に関する部分があります。
私が原稿の中で参考にしているのがアメリカの脳科学者ベンジャミンリベットの研究で「人は実際に動くと考える前に行動が決まっている」というもの。
じゃあ、息子の国語の教科書に書かれていた「歯を見せるように口を横に開いたら自然と笑顔になっていて、それから楽しい気分になっていった」という内容は、私の書いた原稿の内容に照らし合わせてみるとどういうことになるのかということを考察してみようかと考えついたのです。
ちょうど内容もつながってるし、おもしろいやん!!ってなったのでした。
おかげで不安な気持ちはどっかにいっちゃいましたよね。
まぁ、私って単純な人間だわ。
人は「動こう」と考える前に動くことが決まっている?ベンジャミンリベットの研究って?
人の行動と思考や意識について語るときに、外してはいけない(私的に)のがベンジャミンリベットの実験のこと。
ベンジャミンリベットは、人は頭で「動こう」と思考する前に動かす体の部位が動く準備をしているということを実験で証明しているんですね。
この、意識と行動についての理論はいろいろあって、「意識は本当にあるのか」みたいな話もあるのですが、これらの話を一番最初に研究発表したのがアメリカのベンジャミンリベットです。
なので、ベンジャミンリベットはこの話に欠かせない人物と言うわけです。
しかもこの研究って私が生まれるぐらいにされていたものなので、めっちゃ昔に研究発表されて証明されていることです。
で、いろいろ言われているけど本人の理論を知ったほうが良いってことで、私が読んだのがベンジャミンリベット著の「マインドタイム」という本。
この本にはそういった意識について研究するに至った経緯やその他の脳に関する実験のことなんかも書かれています。まぁ、難しい本です。
この研究の話は、人は動こうと思う前に先に行動が決められていて、準備された動きをする。人は起きた出来事を認識するのは実際にその出来事が起こった後。ということでした。かなりざっくりとだけど。
頭で考える前に決められている行動はどのようにして決定されるのかという私の考察
人は「こうしよう」と考える前に行動する準備が体の中で起こっている、ということでした。これは、科学的に証明されている事実です。
じゃ、考える前に準備されている行動って、どうやって、誰が決めているの?っていう疑問が出てくるわけですが、ここからは私の考察になります。
リベットも著書の中で意識はどこにあるのか、ということや人の脳と意識とは…ということが出てきますが、まぁなんせ難しいのでざっくりと言っちゃうと、ここで私の考える喉神が出てくるんですよね。
喉神は魂で喉のあたりにいて、その人を守り、その人を動かしている。人は起こった出来事をあとから認識しているのは、今生きている私たち自身の意識がそれを認識するのが遅れているから。
で、行動はどうやって決めているの?という疑問に関する考察は、「過去の記憶の積み重ねで、現世の私たちの意識が選択するであろう行動を先に決定して準備し、行動している。」というものです。
この準備された行動を実際に行動に移すかという選択ができるので、やめることができるし、そのまま決められた行動を起こすこともできる。
準備された行動をする方が楽だったりする。
人は意図的に作った笑顔でも楽しい気持ちになれるかという考察
それでは、ここまでのことをふまえて、今回のことを考察してみようと思います。
国語の教科書に書かれていたように、イーっと歯を出した顔をしていると、気がつかずに笑顔になっていてそこから本当に笑っているようになったという話。
口をイーっと横に開いた顔は確かに笑っている顔に近いですよね。
まず実験でそうするように指示を出されて、意識がそれを認識して「イーっと口を横に開こう」って思います。こう思う前に、思ったらすぐに動けるように顔は準備をしているんですね。
それで、口を横に開きます。
私たちが自分で動かしていると思っている行動のほとんどは、私たちが今考えていることとは別の意識で組み立てられています。
そのもとになるのはその人のこれまでの過去の記憶です。
つまり、口を横に開いたら笑ってしまうのは、笑っている顔は口を横に開いているという過去の記憶が深く意識にある場合、その行動が選択されて「笑う」という行動が起こされると考えられますよね。
でも、もしも、嫌々そうしなければならなかったような記憶が強い人の場合は、逆に「ツライ」という感情が引き起こされるかもしれませんね。
人によっては作り笑いでも楽しい気持ちを引き起こすことができるだろうし、人によったらならない場合もある。
ってこれだけ言っちゃったら「そんなのあたり前!!」って言われそうだけど、あたり前の結果にいきついたのでした。
沈んだ気持ちを意図的にあげるためにできることは、日ごろから自分と向き合っていることが大切だということだ
なんだか落ち込んでしまっている時、沈んだ気持ちを明るくなるようにしたい、気分転換したいと思った時にどういうことをするのが良いか。
その中に、無理にでも笑顔を作ってみるというのは場合によってはアリなのかもしれません。
無理して作り笑いをしてみて、場合によったらこれまでの楽しい感覚が過去の自分の記憶から引き起こされて少しだけ明るい気持ちになるかもしれないから。
だけど、一番は普段から自分のことをよく内観していて、あなた自身がどんな時に楽しくなってどんな時に悲しくなるのかを知っておくほうがずっと大切なんじゃないかなって思います。
無理して笑顔を作ることが普通になってしまったら、いつしかそれが苦痛を伴うものになるかもしれない。
気持ちが落ち込んで気分転換したいような気がするときも、その時に気分転換することが最適なのか、この際思いっきり落ち込んでみて、それからグーンと回復していくことが良いのか、その時々によって違うのだろうから。
普段から自分自身のことに目を向けて、自分の感じることの正直にいることが何より一番です。
それで、時には気分転換のため笑顔を作ってみたり、ちょっと変顔するみたいに「イーッ」って歯を見せてみるのも良いのかもしれません。
あなたは「イーッ」としたら楽しい気持ちになりますか?
良かったら鏡を見ながら試してみてくださいね。
それでは、土出麻美でした!
またね。