夫を亡くした妻は、亡き夫の愛に守られているのかもしれないと思った話

ずっと、勘違いをしていたかもしれないな…ということに、最近気がつきました。
夫婦で、パートナーを先に亡くしてしまった時に、奥さんをなくしてしまった男性はすっかり消沈してしまうことが多いのに対し、女性は一度落ち込んだ後、元気になる人が多い。
その理由は、夫から解放されたから元気になったのかな?と思っていたけれど、それって実は勘違いで、実は、亡くなった夫の愛に守られているのかもしれないなって思ったんです。
その愛情を感じることができるから、だから元気になるのかも。
もちろん、解放された~!って人もいるのかもしれないし、なきにしもあらずかな…って人もいるのかもしれない。
でも、実は先立たれたご主人の愛に守られているのかもしれないって思ったんです。
だって、夫婦って長年一緒に暮らしていて、良いことも悪いことも、越えてきているでしょ?
一緒に暮らしてきた日々の中には、もちろんケンカしたり、もめたりしたこともあるでしょう。だけど、それを乗り越えて、なんだかんだでお互いに助け合ってきたのだろうと思うから。
重ねてきた年月はほかの人には全くわからないものがあるんじゃないかなって、そう考えたんです。
夫を亡くした妻が元気に長生きできる理由は、愛の力なのかもしれない
私は高校を出て福祉関係の学校に行き、福祉の現場で働いていました。そこでは、パートナーが先に亡くなってしまうというご夫婦にお会いする機会も少なくなくて。
一般的に女性の方が長生きですので、ご主人が先に亡くなってしまうことが多いのですが、女性側が先に亡くなってしまうこともあります。
なんとなく肌で感じていたことは、奥さんがなくなった男性はすごく弱ってしまって、女性は一度は落ち込むけれど、しばらくしたら生き生きと元気になるような…。
むしろ、夫亡き後の方がはつらつとされてきたように感じる方も…。
そんな様子を見て、私はこう、思っていました。
「きっと今までご主人の締め付けが強くて、解放された感じなんだろうな。」
特に昔の男性は亭主関白な感じの人が今よりも多くて、女性が一生懸命尽くしているイメージが強いし。
だから、亡くなった時は悲しむけれど、自由になったことに気がついて元気になるのかなって、そう考えていたんです。
だけど、そういうわけじゃなくて、先に亡くなったご主人が、奥さんのことを守っているのかもしれないなって。そう思うようになりました。
だってね、なんだかんだ言って、もちろん亭主関白で大変なこともあるだろうけれど、やっぱりそれなりの年月を一緒に生きていくって、いろいろあると思う。
なんだかんだ言って、助けてもらうこともあっただろうし、一緒に生きて行くって「亭主関白だから…」とか、そういうことだけじゃないだろうと思うんです。
やっぱり、一緒に暮らす期間が長くなればなるほどに、お互いのことが理解できる部分もあったりするし。
なんだかんだ文句言いつつも、それだけじゃないんじゃないかなって思った。そう気が付けるほど、私たち夫婦もそれなりに長く夫婦をやってきたのかもしれません。
夫婦とはお互いに一緒にいて、エネルギーを高めあえているんじゃないかなと思っている。
夫婦って一緒に暮らしていて、エネルギーを高めあえたりしているんじゃないかなと思っています。
どこかで、「男性性」「女性性」というお話を読んだ時に、男性がエネルギーを女性に与えているって書いてあったんですが、これは、私は逆なんじゃないかと思っているんです。
女性側が湧き出る泉のようにエネルギーが生みだせていて、男性がそれを受け取ることによりより強いエネルギーに変換することができて、それで家族を守る力に変えたりできるのではないかなって思っています。
もしも、「そんなの絶対に間違えている!!」って言われるのであれば、じゃ、我が家はそうなんですよね~って答えようと思う。
私の体感的に、私のエネルギーを主人が吸収することにより、主人は明るさや落ち着きを得ることができている。そう感じています。
もしかしたら、そこの夫婦によって違うのかもね。
なので、私の考えでは、女性が生みだすエネルギーを男性が得ることで男性は安定を得ることができて、そこから湧き上がるエネルギーで守ったりすることができているってなってます。
で、どちらかパートナーが先に亡くなってしまった時、女性が先に亡くなってしまうと、男性は女性が生みだすエネルギーが受け取れなくなってしまうから消沈してしまう。
女性は、エネルギーを生み出すことができるから、また元気になれるし、さらに、これまでの愛で男性が近くで守っていてくれるんじゃないかなって、そう思いました。
もちろん、女性側が先に亡くなってしまっても、女性の愛もあるんだろうけれど、男性はそれまで受け取れていたエネルギーが足りなくなっちゃうんじゃないかな?
そんな気がしています。
私は、あまり女性性とか男性性とかの話は知らないんですけどね。
この世は、自分がどう思い、どう感じるかがすべてなので、私がそう感じるっていうことは、私が感じて、私の見ている世界はそうなっているってことです。
逆の人もいて良いし、逆の人の方が多いのかもしれません。
なによりも、女性の方がはつらつとなるのは解放されたからだって言うような、かたよった見かたではなく、他の見かたをすることができるようになったことが良かったなって思います。
人の縁って「嫌だった」とか言うようなことばっかりじゃないと思うから。「嫌だ」っていうことにばかりフォーカスしていたくないなとも思うし。
という、小さな気づきでした。
それでは。
土出麻美でした。