女性の労働参加の現状と課題について学んで感じたこと(アド塾6日目午後)
女性が働いて、子どもも産まないと日本がダメになる?そう言われても女性は子どもを産みたいとは思わないだろうし働きたいとも思わないだろう…。
いかに、今生きている女性が心見たされて仕事をすることや、子どもを産み育てること鵜を楽しめる社会にしていくかということが大切なのだろう、そう思った講義でした。
男女共同参画アドバイザー養成塾(アド塾)6日目午後の講座のことです。(2019年7月25日)
講座は現状の課題、これまでの経過などを学んで、いかに日本が大変な状況であるかを学びます。
女性が働いて支えないと少子高齢化が進む社会は回らない。だけど、今の少子化のままではもっと女性が減って子どもが減っていくしかない…。
そんな八方ふさがりに感じる内容であった女性の労働に関する講座について、課題をざっくりと紹介してから、私が考えたことについて紹介します。
(前回とか、ちょっと説明が長すぎたかなぁ…という気がしたので、今回はサックリといこうと思います。)
日本の現状の課題と女性の生き方(性別分業など)について
現状での日本が抱えている問題は女性と深くかかわっています。少子高齢化で、とにかく、子どもが少ない。
お年寄りが多く、生まれる子供が少ないために、労働者が少ないだけでなく、人口がどんどん減っていっているのです。
2018年の一年間に生まれた赤ちゃんの数、92万人に対し、亡くなった人の数は136万人。一年間で44万人の人口が減っているのです。
生まれる赤ちゃんが減っているということは、将来的に出産できる人も減っていきますから、人口減少がどんどん進んでいくようになっているのです。
- 深刻な人手不足 → 労働者不足
- 東京人口集中で地方都市が消える
- 人口縮小スパイラル
できるだけ長く働いてもらうことと女性に働いてもらうことが労働者不足を打開する方法であり、それが課題となっています。
女性の現状
女性の労働力を必要としている日本ですが、諸外国と比べて女性の労働力が少ないわけではありません。
OECE諸国の女性の就業率(2016年)平均が59.4%なのに対して、日本は66.1%です。
また、女性の就業率も上がってきています。
ただ、全国的にみると関西の女性の就業率は低い傾向があります。
関西の情勢は大学進学率は高いのですが、性別分業意識が強く女性の就業率が低いのが特徴的です。とはいえ、貧困率は高いという特徴があります。
また、男女ともに、非正規雇用である方が結婚への意欲が低い傾向があります。
女性の労働と少子化について考えたこと
講義の中で団塊ジュニアがあまり子どもを産まなかったことや、バブル崩壊後に会社が息の頃のために人件費を削ったことなどが上げられていました。
私が個人的に思ったことは、バブル全盛期の若者とは団塊ジュニアだと思うのですが、そのころの若者たちの間では結婚して家庭につくことや子どもを産むことが「格好悪いこと」や、「結婚しないで一人で暮らすことの方が楽だ」ということが盛んに言われていたと聞いたことがあり、それが少子化の原因の一つではないのかな?と思います。
当時は結婚なんてしなくても豊かで物にあふれていて、仕事もたくさんしていたけれど、たくさん遊んでいたようですし、女性は送り迎えをしてもらったり、プレゼントをもらうことも当たり前だったと聞きますし。
とはいえ、そんな人は一部だけだったかどうかは知りませんが。
私は就職氷河期ど真ん中の世代です。(最近はロスジェネ世代と言われているようです。)
就職先がない、仕事がない、お金がない…という世代で、「産め、働け」と言われても疲れるし、はっきり言って「知らんがな」なんじゃないかなって思いますね。
「自分たちが生きることで精いっぱいなんですが?」と言いたいんじゃないかな?
ただ働き、子どもを産んで日本を支えるためだけに生きているのではなく、自分らしく豊かに生きるために生きているので、日本に暮らす女性たちが「自分らしく豊かに生きる」の豊かに生きる人生の中に、働く喜びや、子どもを産み育てる喜び、家庭を持つ喜びがなければだれもそれをしたいとは思わないでしょう。
おそらく、「日本の存続が危機」とか言われても、「知らんがな」だと思います。
子どもを産んでも「産んだ自己責任で育てろ」お金がなくて働いてもワーキングプアで、「お金がないのは自己責任」という社会では、誰も日本のためになんて考えられないと思います。
考えられる人がいたとしたら、相当洗脳されてるんじゃないかな?知りませんが。
楽しみがあるから仕事もできるし、金銭的に余裕ができるからほかのことも楽しめるのだと思います。
だからこそ、社会を変える必要があるし、今こそ、子どもを産むことができる女性が豊かに人生を楽しみながら生きていけるように変えていく必要があるのだと思います。
そんな局面であるのにもかかわらず、ジェンダー指数が低く、女性が豊かに生きることができるようになっていないのが日本の現状なんじゃないのかなって思いますよね。
日本が危機的状況だからって、乾いたところから吸い取ろうとしたってなにも出てきません。それを考える必要があるのだと思います。
まとめ
女性が豊かな気持ちで満たされて生きているとき、自然と子どもの数は増えるんじゃないかなって思います。
余裕がないときはできるだけ負担を増やしたくないと思うものだと思う。
今、どうにか吸い取ろうとするのではなく、いかに生きやすく、いかに豊かな気持ちで生きられる社会にしていくかが最大の課題であるとしか思えません。
急がば回れと言うように、とにかく働かせよう、とにかく産ませようとするのではなく、どれだけ豊かな気持ちになれるようにするかを考えることを優先に考えられたら良いなと思います。
それでは。
土出麻美でした。