小さい子どもがいて仕事を始める時に確認したい6つのこと
今回は子どもを預けて働き始めようかなと思ったときに確認しておきたいことについてまとめてみました。
子どもを預けて働こうか迷っている方が「自分はこうやっていきたい」と決められる助けになればうれしく思います。
この記事の目次
1、子どもが何歳の時に働き始めるか
子どもを預けて働きはじめることを検討し始めたときに一番のネックになってくるのが「子どもが何歳から働き始めるか」ではありませんか?一体何歳から預けるのか、どう考えていったらいいのかについて触れていきたいと思います。
自分と子どもが一番いいと思うタイミングで
子どもを預けるとなった時に一番に出てくる迷いがあります。あまり早すぎるとかわいそうなのではないか、小さいうちは一緒にいてあげないといけないんじゃないか・・・?というものが多いのではないでしょうか。
もちろん、小さな子どもや赤ちゃんはお母さんが大好きです。一緒にいてずっとかまっていてあげたらとても幸せでしょうね。
でも、ここで少し考えてもらいたいのが、赤ちゃんにずっとかまってあげて一緒に遊んでいますか?ってことです。一緒にいるけど、実は子どもは一人で遊んでいて自分はほかのことをしていることだって多いはず。
もちろん、ずっとかまってられないですもんね。家事だってしないといけないし。それがいけないんじゃなくて、ずっと一緒にいて構っているわけでもないって言うこと。
だから、「ずっと一緒にいないといけない」とかたくなになって自分を苦しめるのではなく自分がしたいって思うことをしていっても良いってことなんです。
自分を縛り付けていつもイライラしていたり落ち込んでいたりするお母さんよりも、したいことをしてキラキラ笑っているようなお母さんの方が子どももうれしいから。
だから、大切なのはお母さんであるあなた自身が、あなた自身にとっても子どもにとってもちょうどいいかなって思える時期に働き始めるのがちょうどいいんです。
ほかの人の意見は参考程度で大丈夫。だってあなたの子どものお母さんはあなただけだからです。
一番早く預けられるようになるのは2か月~
保育園で預ける場合、一番早い月齢では2か月から預けることができます。まだまだ小さいこの時期、預けることを検討するのに一番重要になってくるのが哺乳瓶で飲むことができるか、です。哺乳瓶で飲むことができるなら、ミルクでも母乳でも預けることは可能です。
哺乳瓶を嫌がる赤ちゃんっているんですよね。私の下の子がそうでした。哺乳瓶に母乳を入れてもダメでした。感触が嫌だったみたいですね。哺乳瓶が口に触れるだけで「オエッ」っていうようになるので外出時も授乳ケープとか使っていました。
「おなかすいたら嫌でも飲むでしょ」という人もいますが、保育園に入るなら、それまでには哺乳瓶で飲めるようにしておかないとちょっと厳しいかな?という気がします。哺乳瓶が大丈夫な場合はミルクという選択のほかに母乳育児も可能です。
冷凍した母乳を持って行って解凍して温めて飲ませてもらいます。この場合は、職場に搾乳(母乳を絞る)ことができる環境と搾乳した母乳を冷凍させてもらえる環境が必要です。
搾乳した母乳はすぐに冷凍しなければなりません。搾乳する場所がなかったとしても家で搾乳して持って行くというのはちょっと難しいと思います。家では赤ちゃんに直接飲ませているし、仕事に行っている長時間の間、母乳を飲ませないと胸がパンパンに張って痛くなりますし、そんなに長時間飲ませないと母乳が出にくくなってしまう可能性もあります。乳腺炎になってしまう可能性も出てきます。
だから、母乳育児を続けるのであれば職場で搾乳した方が良いです。搾乳するときは手で絞るよりも搾乳器があった方が早くて便利です。(手で絞ると1本だけ出てくるのですが、搾乳器を使うとちょっと詰まったシャワーみたいに何本かで勢いよく出るかと思います)
ミルクにしてしまっても良いのですが、母乳で育てたい人は母乳育児を続けた方が良いと思います。赤ちゃんがおっぱいを吸うとき、その刺激で「オキシトシン」っていう愛情ホルモンが出るんですよね。だから、母乳を飲んでいる赤ちゃんは本当にかわいくて幸せを感じる瞬間でもあります。
私個人的には出なくても吸わせてたらかわいくて幸せなんじゃないかなぁと思うぐらいです。まぁ、吸う力が強いから痛いんですけどね。
話は少しそれましたが、哺乳瓶が大丈夫であれば保育園でも母乳育児は可能です。もちろん、保育園に相談してくださいね。この場合は、離乳食も保育園に協力してもらいながら進めることになります。
卒乳できる1歳~
次はだいたい離乳食が落ち着いてきて卒乳できる1歳からの入園を紹介します。
1歳からの入園は、お誕生日の早い子だと1歳になる年の4月からの入園が多いかなと思います。1歳になる年の入園だと「0歳児」というクラスになります。0歳児は比較的途中入園も多いかと思いますがやっぱり入りやすいのは4月です。
それと、途中入園でも少し入りやすいらしいのが10月です。3月に大きいクラスが卒園するために人数が減ることを予測して10月に受け入れ人数が少し緩和されるために既定の人数より少し多く受け入れることが可能になる、とのことです。(お住いの地方自治体で確認してみてくださいね。)
うちの子どもたちは二人とも1歳になる年の10月に保育園入所しました。育児休暇を取っていた人が復帰するために保育園に預け始めるのも、この1歳になる年の入園が多いです。もしくは1歳になってからの4月からの入園も多かったように思います。
まだ食事での栄養摂取が充分でないため、月齢に応じて給食のほかにフォローアップミルクなどを与えてくれていました。
このぐらいから一緒に入っている子は、もう兄弟か幼馴染といった存在ですね。私たち親の立場から見ても、かなり小さい時から知っているので自分の子以外の子もとてもかわいく思えるようになるのではないかと思います。個人差があるのでしょうけど。
幼稚園に入園し始める3歳・4歳~
ちょうど幼稚園入園になる年齢で保育園に入所する人も多かったです。
この場合は保育園にすでに入っている子どもはトイレトレーニングができているので、トイレができるようになってからの入園が望ましいかと思います。ちょうど幼稚園に通い始める時期なので預けやすいのか、新しく入園してくる子が多かったように思います。
慣らし保育の期間も考えて
以上、預けはじめるタイミングで代表的なものをあげてみましたが、いかがでしょう?
どのくらいから預け始めるのが自分たちにとって一番良いと思えるのか検討するのの参考にしてもらえたらと思います。
保育園は入園した最初は「慣らし保育」と言って通常の保育時間よりも早く終わる期間がありますのでその期間があることも考慮し、慣らし保育がどのくらいの期間あるかを確認して仕事開始日を設定することが大切です。
2、どこに預けて働くのか
次に、どこに預けるのか、についてです。
代表的なものは保育園と思うのですが、ほかにもあります。どういったものがあって、どういった特徴があるのかについて触れていきたいと思います。
親・親戚など
まずは親や親戚などに預かってもらう場合です。この場合は決まった保育料などはないので一番お金がかからず、必要な時に預かってもらえるかと思います。
でも、お互いに気を使ったりすることがあるかもしれません。これは、個人差があって、ちょっとイヤだなぁって思う人もいるんじゃないでしょうか?
私は気を使うし、なんかあったら大変だからと思ってちょっとイヤだなぁと思うタイプです。全然気にならなくて見てもらいたい!って思う人はこれにされたら一番良いのかもしれません。
認可保育園
認可保育園とは、広さや保育士の数など国の基準をクリアして都道府県に認可を受けた保育施設です。公立の保育所と私立(社会福祉法人など)の保育園がありますが、どちらも自治体で決められた保育料です。
保育料は前年度支払った税金で段階的に決められています。
「保育園」と言われたらまず思いつくのがこれです。
市役所に申し込みをします。申し込む際に「就労証明書」など、職場で記入してもらわないといけない必要な書類があるので、そういった書類の準備期間も含めて入所したい時期に申し込みが間に合うように早いうちから相談に行って話を聞いておいたほうが良いです。
人気のある保育園にはなかなか入れなかったり、そもそも保育園自体が足りていなくて入れないこともあります。
職場併設の託児所
職場に託児所が併設されている場合もあります。保育料は安めに設定されていることが多く、自分の出勤と同時に子どもを預けることができるのが魅力です。
子どもの数が少なく、いろんな年齢の子どもが一緒に過ごしていることもあって、認可保育園の保育料が安くなる、3歳ぐらいまでは職場併設の託児所に預けていて途中から認可保育園に移るパターンにする人が多いようです。(無認可保育園のうちの一つになります。)
無認可保育園
認可を受けていない保育施設です。保育料は高いことが多く、違う年齢の子どもが一緒に過ごしていることが多いようです。
市役所に申込する必要はなく、「就労証明書」の提出などもいらないようです。
認定こども園
平成18年に始まった、幼稚園と保育園を一緒にしたような保育施設です。
同じ学年の一緒に過ごしている子どもたちの中に幼稚園の終わる時間に帰る子どもと保育園が終わる時間に帰る子どもがいるようになります。
保育料は「無認可保育園と変わらない」という記述を見つけましたが、私の住んでいる三木市では幼稚園と認可保育園をなくしてすべて認定こども園にしていくという方針になっています。(平成27年現在)なので「無認可と同じ保育料」ということはちょっと考えられないですね。
認可保育園と同じぐらいの保育料になるのではないかと思います。
場所によって大きく異なると考えられますのでお住いの地域でどうなっているのかを確認してもらったほうが良いと思います。
実際に見学してみる
一言で「保育園」と言っても場所によってやり方や考え方が全く違います。ですので、一番いいのは実際に見に行ってみて「ここなら安心して預けられる」と思うところを選ぶのが一番です。
モヤモヤしたまま預けることにしてしまうとそれがストレスになってしまったり、自分を責めてしまったり・・・そうならないためにも、実際に見てみるのが一番です。
電話番号を調べて電話をして「見学してみたい」ことを伝えると話を聞いたり見学したりすることができます。
実際に中で過ごしている子どもたちの様子を見たりもできますし、家からどのくらい時間がかかるかといったことや、子どもを連れて行ってみてどんな様子かとかもみることができますので電話をして実際に行ってみることをお勧めします。
3、通勤・園までの送迎にかかる時間・距離
自宅から保育園までや、保育園から職場までの距離や時間がどのくらいかかるか、も確認していきたい大切なことの一つです。
一番やりやすいのは職場も保育園もすべて自宅近くであることです。
職場が家にあまり近いと休みの日も仕事気分が抜けないからイヤだ、という人もいます。その気持ち、すごくわかります。外に出たらすぐ職場なんですもんね。
でも、職場が遠いとどうしても送り迎えに時間がかかってしまうんですよね。そこで、職場が遠い場合の保育園を選ぶ時の考え方についてお話したいと思います。
まず、保育園は自宅近くの保育園を申し込む場合と職場近くの保育園を申し込む場合が考えられます。
自宅近くにした場合のメリットは家からすぐに行けること、保育園に通っているお友達が同じ小学校に行く子が多くなることです。特に女の子の場合は知っているお友達が小学校に上がるときにいてるほうが安心できるようです。
デメリットは仕事が終わってから迎えに行くのに時間がかかることです。子どもが熱を出した、などの突発的な場合にも迎えに行くことが遅くなります。
職場の近くにした場合は何かあってもすぐに迎えに行くことがでることtがメリットとしてあげることができます。しかし、小学校に上がるときに知っている子と離れてしまうというデメリットと、平日とかで仕事が休みになったけど別の用事があって子どもを保育園に預けたいときに職場近くまで行かないといけない、というデメリットがあります。
私の場合ですが、上の子出産後に職場復帰を考えたとき、やはり職場が遠いけど保育園は近くに通わせたかったのと、勤務時間最後まで働くと子どもを保育園に預けている時間が12時間になることや、土曜日は保育時間が短いことや祝日は保育園がしていないことなどいろいろ考えて退職を決意し、ほかの仕事を探しました。
自分が何を優先させたいのかをはっきりさせておくことが大切です。
4、協力者の存在があるか
仕事をする上で協力してくれる人がいるかどうかはとても重要になります。例えば、職場が遠くても代わりに迎えに行ってくれる人がいれば特に問題ないかもしれないからです。
ただし、これは手伝ってもらって仕事がしたい場合です。本当はそこまで働きたいわけではなくて「お迎えは自分が行きたい」という場合は「こうしたい」という自分の気持ちを大切にしてくださいね。
普段から協力してもらえる人がいる
普段から協力してくれる人がいるととても仕事がやりやすくなります。
代わりにお迎えに行ってもらったり、ご飯を作って食べさせてもらったりなんてこともできるかもしれません。熱を出して保育園を休まないといけない日に見といてもらうこともできるかもしれません。
間違えてはいけないのが、協力してくれる人がいるのならお願いしてできるだけ働いた方が良いのではなくて、あくまでも自分がどうしたいかを基準で考えることです。
どれだけ子どもとかかわりたいと思うか、せっかく見てくれる人がいるんだから働きたいと思うのか、あなたが自分で決めることです。
子どもが急に熱を出した時
小さい子どもはすぐに熱を出します。特に最初はいろいろな病気がうつって頻繁に熱を出したりして迎えに行かないといけなくなります。そういった時に動いてもらえる人がいるととても助かります。
もしもいない場合は早退して迎えに行くことになります。続くと気を使って居心地悪くなってしまうこともあるかもしれません。
ちょうど上の子が保育園に入ってから最初のうちは毎月毎月39度以上熱を出してしょっちゅう職場に電話がかかってきていました。少しずつ強くなってだんだん出さなくなっていくんですけどね。
事前に頼んでおけば見てもらえるサービス
事前に申し込みをしておけばお迎えに行ってもらったり病気の時に預かってもらえるサービスがあります。ファミリーサポートや病児保育です。
ファミリーサポート(ファミサポ)は事前に会員になっておけば協力会員の人に保育園のお迎えをお願したり、仕事が終わるまで預かっていてもらうことができます。有料ですが、低価格です。
病児保育は保育園に行くことができない病気や熱の時に預かってもらえるサービスです。事前に 登録しておく必要があり、突発的な利用はできませんが治るのに日にちがかかる病気(リンゴ病やおたふく風邪など)の時に預かってもらうことができます。
5、どんな勤務形態で働き始めるのか
子どもがいて仕事をはじめる場合、どういった勤務形態で働くかも確認しておくべきことです。それぞれについて見ていきたいと思います。
正規職員(フルタイム)
フルタイムの勤務は収入は多くなりますが勤務時間が長いため、家事をするじかん時間が短くなります。早く寝かせるために帰ってからはバタバタです。いかに効率よくこなすかが重要になります。
ただ、仕事へのやりがいも感じやすくなります。宅配食材などのサービスを利用すると便利です。
パートタイマー
パートタイマーでの短時間就業はフルタイムと比べて時間があります。1日の勤務時間を短く勤務日数を多くしたり、1日の勤務時間は長く勤務日数を少なくするなどいろんな働きかたができ扶養の範囲内で働くという人も多いです。
子どもが保育園に行っている間に休みを入れて自分の時間を作ったりすることもできます。
自営業
上記の二つがどこかに雇われているのに対して、自営業は家族が経営していたり自分で起業するなどです。どこかに雇われているよりも融通がきかせやすいと一般的に言われています。
休日と仕事の区別がはっきりつきにくいことが多いかもしれません。仕事とプライベートのバランスをうまくとる必要があります。
6、保育園時代よりも小学生になった方が働きにくい?
保育園時代が終わって小学生になると、少し働きにくい、と感じるかもしれません。もちろん、正規職員としてバリバリ働いている人もいます。
どういったところが働きにくいと感じるかと言うと、「保育園は親が働いている」ことが前提であるのに対して小学校ではそうではないからです。
PTA活動や学校行事がちょくちょくあったりします。個人懇談の日程の連絡が結構ギリギリにあったり、家庭訪問の日にちもハッキリ決まるのが遅かったり。
低学年の間は宿題を見たり、時間割も見てあげないといけなかったり。
1年生の最初は朝の集団登校の場所まで一緒に行ったりなど、地域によってしないといけない決まりがあったりします。
学校が終わってからや、夏休みなどの長期休暇のときは学童保育に子どもを預けるのですが、学校給食がない時はお弁当を用意しないといけなかったりします。
学童保育については場所により異なるようなので近くの学童保育がどうなのかを確認しておいた方が良いです。そもそも学童保育に入ることもできない、ということもあるようです。
うまく調整して両方をこなしていくのも良いですし、子どもが小学校低学年の間はしっかり見てあげたい、と思うならその間は仕事の時間を短くするなどの選択をする、という方法も良いのかもしれません。
一番はあなたがどうしていきたいか、で選択することが大切です。
まとめ
以上、保育園に子どもを預けて働く前に確認しておきたいことについて、6つに分けて紹介させていただきました。
子どもがいて働くことを検討するときには、確認をしておいて選択した方があなた自身がどうしていきたいか、をよりハッキリと決断できるのではないでしょうか?
子どもの年齢、どこに預けるか、職場と保育園までの時間、協力者、勤務形態など、たくさんの選択肢があります。すべての人がすべてそろっているわけではありませんが、今の自分の状態を確認してその中で自分はどうしていきたいのかを確認することが大切です。
ここで間違えてはいけないのが、「一般的にはこうだから」とか、「こう言われたから」というのではなく、「自分の意思で、自分のしたいことを選ぶ」ということです。
「こうしたい」が決まったら早めの申し込みなどもお忘れなく。
あなたが何をしたいと思うのか、あなたの心と向き合ってあなたらしいやりたいことを実現させていってくださいね。
土出麻美(つちでまみ)